医師

見守る事が重要です

男の人

患者扱いが逆効果です

うつ病の人と接するときにあまり知識の無い方は、過保護な接し方をしてしまうかもしれません。しかし、それはうつ病の人にとっては本当に良い対応ではなかったりする事が多いのです。何故ならうつ病の方は、人の行動に対してその人がどういった理由でそういった行動をしているのかを自分なりに想像してしまうものだからです。例えばその患者への対応が過保護過ぎた場合には、自分が病気で可哀想な存在だから手厚く対応しているんだと考えてさらに落ち込んで対応を素直に喜べない事が多いのです。要するにうつ状態の時の患者はとても感情が敏感で人の心を勝手に解釈しがちだという事です。こういった場合には、普段より丁寧に対応したり気を使い過ぎた接し方をすると気を悪くしたり落ち込んでさらに病状が進む原因となります。そうなると、患者の人は人と会うこと自体が段々と怖くなってきます。相手の心をよんで毎回落ち込むのも怖くて臆病になってきたりもします。だとしたら、どういう対応をすれば良いのかとなりますが、実は答えは難しそうで簡単なのです。それは普段通りに接するという事です。何も特別な事をしなくても、いつもの様に対応される方がうつ病の人としては楽だったりする訳です。ただいつも通りと言っても多少は気をつける点があります。それは、その患者の方がうつ病になった原因に関する事やテーマ等からは意識的に会話で口にしない様にする事です。そして、その人が楽しいと感じている事や一緒に昔から楽しんでいた事をする事が重要です。カフェ等でただ話を聞いてあげたり雑談したりする事も接し方としてはオススメです。患者は怖くなってしまい、人に会えなくなっている方が多いので、どういったネタでも人と話をしていると不思議と気持ちが楽になっていくものです。こういった事から、基本的にはうつ病の人に対して何かをする訳ではないけど、常に隣にいれる様な存在で居続ける事が重要なのです。その上で、自分で勇気を出して一歩踏み出すまで根気強く見守るという姿勢が何より重要です。うつ状態から抜け出すのには、自分の力で一歩を踏み出す事が何より重要な過程になります。誰かの助けを得て実現しても、次に実行する時にうつ状態から抜け出せていないので、また1からスタートになってしまうのです。それでは意味が無いので、自分からやりたいといった事で一歩踏み出してゼロからイチへ進んだ状態にして自分の力で進めたんだという確信が必要なのです。人間は最初の1回は怖かったりしますが、2回目は割とすんなりできたりするものです。是非身の回りにそういった知り合いがいたら、こういう接し方をしてあげてみて下さい。